

ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder = AD/HD)は、別名注意欠陥多動性障害とも呼ばれ、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性(順番を待てない・考える前に行動してしまう)の3つの要素がみられる障害をいいます。幼少期であればこれらの要素は誰にでも見られます。周りの人たちからは障害という認識をもってもらえず、「親のしつけが出来ていない子」などといったと認識をされてしまいます。
ここ最近では、「子どもの病気」と言われるだけでなく、成人にも多く見られます。
ADHDの子どもたちは自分自身に自信が持てずに日々困難な状況と向き合っています。まずは、その子の一日の様子に寄り添ってあげること。
そこからその子の才能を見つけ出し、褒めてあげてください。子どもたちが興味を示すことに意識を向け、歩み寄ってあげて下さい。
アスペルガー症候群とは、知的障害を伴わない自閉症のことであり、高機能自閉症と呼ばれることもあります。言葉やジェスチャーを使ってコミュニケーションしたり、想像力を働かせて相手の気持ちを察したりすることが難しい障害です。対人関係構築に対する問題だけでなく、特定分野へのこだわりを示したり、運動機能の障害が一部見られることもあります。
特徴として、相手の感情や雰囲気を察することが難しく、人や社会とのコミュニケーションに支障をきたしやすいと言われています。社会的ルールや暗黙の了解がわからず、素直すぎるため(決して悪気があるわけではありません)、言葉で人を傷つけてしまったり、それにより嫌われてしまったりすることが多くあります。成長していくにつれて症状が薄れていくことが多いと言われています。
まず理解しなければいけないことは、人間としての機能が他の人に劣っているわけではありません。言葉の遅れは無いですし、他人とどう接して良いか分からないことが目立つだけなのです。ただ、「苦手」なだけなのです。アスペルガー症候群は、驚異的・天才的な才能を開花させることもあるためその子たちの長所を伸ばしてあげるように接してみましょう。
逆効果となってしまうのは、「叱って言い聞かせること」はあまり良くありません。前述でも述べたように素直すぎるので、感情を言っただけで何が悪かったのか?なぜ怒られたのか?が理解できません。ここで大切なことは、怒るのではなく、感情を理解してもらう
自閉症とは、生後30ヶ月までに発症する先天的な脳の機能障害です。人と関わろうとするとパニックになったり、特定のものに強いこだわりが見られたりといった行動に特徴があります。先天的な脳の中枢神経の機能障害で、子どもを取り巻く様々な物事や状況が、脳に伝わらないため結果として対人関係の問題やコミュニケーションの困難さに繋がります。
また、自閉症スペクトラムとは、話す力や言葉の理解、形あるものを認識する力、状況判断、理解する力などの知的な能力が通常よりも低くなっています。話す力や言葉の理解形を認識する力、状況を判断・理解する力などの知的な能力が年齢に対して低くなっており、社会生活をしていく上で、理解と支援が必要な状態を精神遅滞(知的障害)と言います。
この自閉症とは、精神遅滞が伴う場合と伴わない場合があり、精神遅滞が伴わない場合を「高機能自閉症」といいます。
視覚から入る情報はとてもよく理解したり、記憶したりします。何が指示を出したり、スケジュールなどを伝える際は実物や写真、絵カードや言葉カードなど目に見える情報を活用すると伝わります。複雑な表現や抽象的な表現はできるだけ避け、否定的な言い回しは良くないので○○しましょう!などと肯定的に伝えてあげて下さい。
ダウン症とは正式名称は「ダウン症候群」といい、21番目の染色体が通常2本ではあるが、3本あることで起こる疾患です。精神発達の遅れや特有の顔立ちが特徴にあります。
また、ダウン症の中でも「標準トリソミー型」「転座型」「モザイク型」などがあります。
普段関わりのある家族などは抵抗無く関わりが取れます。一緒に遊んだり、おしゃべりしたりしてスキンシップを図りましょう。
問題になるのが初めて家族以外の人と触れ合う機会があると抵抗を感じ、苦手に感じます。そういったときはこだわりやその子たちのパターンを理解し、尊重してあげること。子どもたちの中では細かなルールがあり、まずはその子たちのルールを理解し、接していくことが大切です。
LD(Learning DisordersまたはLearning Disabilities)とは、別名学習障害ともいい、知的な発達に遅れは無いのですが、聞く、話す、読む、書く、計算するなどが苦手です。大きな医学的な疾患が無く、学習に取り組む姿勢や環境にも問題が無いにも関わらず、期待されるよりはるかに低い学習到達度を示してしまうようなものを指します。
また、コミュニケーションや位置関係、空間認知なども弱く、運動や遊びの場において困難さが出てきます。現在では医学的に解明されていませんが、中枢神経系に何らかの機能障害があるのだろうと推測されています。
学習障害を持っている子どもたちは、他の人と比べたり、○○だから!と決め付けられることを嫌います。子どもたち自身ができない悔しさや辛さを感じているのです。
苛立ちや焦りなどを子どもたちにぶつけずに、頑張れ!とかできる!ではなく、どのようにして頑張るのか、どんな方法でできるようになるのかを具体的に示してあげることです。また苦手なところに目を向けず、子どもたちが好きなことや得意なことにも目を向けて長所を伸ばしてあげるようにしましょう!