すっきリとした朝の目覚めには、年齢相応規則正しい生活を十分な睡眠が重要なことは言うまでもありません。
一般に、幼児期から小児期には一日に10時間程度の睡眠が必要と言われています。
睡眠が不足すると、朝の目覚めが悪く、朝食を食べられない、日中ポーッとする、物事に集中できない、情緒不安定などに繋がります。
まずは生活習慣を振り返ってみることが大切です。
しかし、規則正しい生活を送らせようとしてもなかなか上手くいかない子どももいます。
夜、早めに寝かせていても、どうしても朝の目覚めが悪い子どももいます。
また、なかなか寝付くまでが大変なために、結局、夜遅くなってしまい、朝の目覚めが悪い子どももいます。
そのような場合、脳の覚醒の調整が上手いっていない可能性も考えられます。
適切な覚醒水準を維持することは、脳が効率良く働くために絶対必要な物で、日中の全ての活動の効率を支える基盤となっています。
その覚醒には感覚刺激のコントロールが役立ちます。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、前庭感覚、固有感覚などの感覚刺激は、その刺激の種類や強弱により覚醒をコントロールすることができるのです。
目覚めが悪く覚醒がなかなか起き上がれない場合、朝一番に酸っぱい味のフルーツやグミなどを口に入れたり、アップテンポの好きな音楽を大きめにかける、少し冷ためのシャワーを浴びるてもらう、犬の散歩等体を動かす機会をつくる、簡単な体操をするなど、色々な工夫があります。
明るい日差しをいっぱいあびられるようカーテンを開けたり、電気を付けのもよいと思います。
お母さんがくずぐっておこすのも、面白いかもしれません。
いずれにしても、朝から叱って起こすのではなく、どのような活動が子どもに合っているのか、試しながら子どもの脳のエンジンの調子を整える応援をしてあげてください。
「子どもの理解と援助のために 感覚統合」から引用